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テスラに逆風:FSD調査が重くのしかかる中、Q3決算とマスク氏の報酬パッケージが法廷へ

テスラに逆風:FSD調査が重くのしかかる中、Q3決算とマスク氏の報酬パッケージが法廷へ

ワシントンD.C./カリフォルニア州パロアルト — 2025年10月16日 — テスラは過去最高の車両納車記録を達成した一方で、法的・規制面での大きな逆風にも直面しています。電気自動車大手である同社は、フルセルフドライビング(FSD)技術に対する新たな連邦レベルの本格調査を受けているほか、イーロン・マスクCEOの巨額報酬パッケージが再びデラウェア州最高裁判所の審理対象となっています。

これらの動きは、10月22日に予定されている同社の重要な第3四半期決算発表を数日後に控えるなかで起きており、投資家は収益性やマージン縮小を厳しく注視することになります。

 

FSD、連邦レベルの大規模調査で新たな精査対象に

 

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、テスラのFSDシステムを対象にした新たな大規模調査を開始しました。対象は運転支援ソフトウェアを搭載した約290万台の車両に及びます。

この調査は、FSD作動中にテスラ車が重大な交通違反を起こしたとされる58件の報告を受けて開始されたものです。これらの違反には、赤信号無視対向車線側への誤った車線変更踏切での一時停止不履行などが含まれます。これまでに少なくとも14件の衝突事故と23人の負傷が、これらの事案と関連していることが確認されています。

安全推進団体は、調査の結果次第ではリコールや、テスラに対するFSDの主張内容や運用条件の見直しが求められる可能性があると警告しています。NHTSAは特に、ソフトウェアが予期せぬ挙動を示した際に、システムがドライバーに十分な警告と介入時間を与えているかどうかを検証しています。

 

マスク氏の 560 億ドル報酬パッケージ、デラウェア州裁判所で再審理へ

 

テスラの控訴を受け、デラウェア州最高裁判所は現在、イーロン・マスク氏の物議を醸した560億ドルの報酬パッケージの復活を巡る審理を行っています。2018年に決定されたこの報酬は、取締役会の承認プロセスがマスク氏から独立しておらず「重大な欠陥」があったとして、下級審の判事により無効とされていました。

テスラ側の法務チームは、株主は十分な情報開示を受けたうえで、この報酬プランを圧倒的多数で再承認しており、その報酬は最終的に同社が達成した野心的な業績目標に連動していたと主張しています。この判断の行方は、ムスク氏の個人資産――将来的に1兆ドル規模ともされる新たな報酬プラン――だけでなく、シリコンバレーや全米におけるコーポレートガバナンスおよび経営者報酬の基準にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

記録的な納車台数で決算への期待が高まる

 

一方でテスラは、第3四半期に497,099台の過去最高の納車台数を記録したと報告しました。販売急増の背景には、7,500ドルの連邦EV税控除の期限切れを前に、米国の消費者が駆け込みで購入したことがあるとされています。

しかしアナリストは依然として慎重な姿勢を崩していません。販売台数は好調な一方で、コストインフレや競争激化に伴う価格戦略の影響で圧迫されている収益性と粗利益率について、市場は第3四半期の決算説明会での最新情報を注視しています。

同社の上海ギガファクトリーは、第4四半期に向けて新たな生産増強フェーズに入ったと報じられており、中国市場向けの6人乗り新モデル投入を背景に、生産台数の拡大を図っています。

Tesla株はボラティリティが高まる中、強い第3四半期決算への期待からブレイクアウト目前の水準で推移していますが、未解決の規制・法的問題が大きな下振れリスクとなっています。

重要日程: テスラの 2025年第3四半期決算説明会は 10月22日 に予定されています。

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